「理学療法士辞めたい」 一覧

6.理学療法士転職のよくある失敗ケース・失敗パターン

「まず辞めてから、転職活動をはじめる。」と考えている理学療法士がいますが、辞めてからというのはおすすめできません。

一旦辞めて、落ち着いてから転職しようとすると、ほとんどの人が間違いなく転職に失敗します。

なぜなら、実際に転職を果たすまでには、それなりに時間がかかるからです。収入面について深く考えずに現職場を退職した場合、対象後に待っているのはお金に関する問題です。

「とりあえず収入を得なければ、、、」となって、条件の悪い職場でも仕方なく選ばなければいけない状態に陥ります。

もう少し考える時間があれば、もっと良い職場に出会えるかもしれないのに、収入面の焦りがあるせいで、悪条件求人へ応募せざるえなくなります。

また、転職経験がない新人理学療法士が、独り単独行動した場合もリスクが高いです。

何を注意するべきか、どのように動くべきかが分からないとために無駄な労力を使う事になる場合もあります。

そして、転職サイト選びや登録のタイミングが遅すぎたり、優秀な担当者をつけきれずに転職活動に失敗してしまう人もいます。

ここでは、新人理学療法士の転職で失敗に陥りやすい典型的なケースを挙げながら対策を紹介していきます。

 

失敗パターン1
「退職してから転職活動を開始する」

冒頭でも説明した通り、転職するなら、在職中に転職活動を進める事が重要です。

もし、転職活動が思うように進まなかった場合でも、収入・お金に関する問題からは逃げきれません。

家賃の支払い、生活費、奨学金などの支払いも含めたローン返済、それに今後は税金(所得税)の支払いも待っています。

収入がないので、今まで貯めた貯金を切り崩すのですが、これが1、2ヶ月であれば何とかなりますが、半年を過ぎると、求人を選んでいられなくなります。

「とりあえずどこでも良いから働かないと!」こうなると、より良い職場を求めて転職したはずなのに、もっと悪い条件で働かなといけなくなります。

場合によっては、理学療法士の専門性を生かす事ができない、高校生でもできるようなバイトで我慢しないといけなくなる可能性すらあります。

転職を成功させるための鉄則として、在職中から転職活動を進めるという事を覚えておいて下さい。

 

失敗パターン2
「転職雑務により疲弊」

在職中から転職活動をはじめる事が重要だという説明をしましたが、仕事中の転職活動というのは、正直手間がかかるのは事実です。

また、周囲のスタッフに気づかれると困る事もあるので、非常に動きづらさを感じるはずです。

時間が空いている時は、ホームページや求人雑誌ばかりをチェックしては、条件の良さそうな求人をチェックします。

場合によっては、直接問い合わせる必要もあるかもしれません。

このような、求人情報を探すという作業だけでも大変です。多くの人は、転職したい気持ちもやまやまだけど、転職雑務が大変でなかなか重い腰が上がりません。

この転職雑務に疲弊してしまい、より良い求人を探す事を諦めて妥協したり、転職そのものを諦めてしまいます。

この転職雑務を大幅に軽減してくれるのが、転職サイトの担当者(転職エージェント)となります。

転職サイトを有効活用して、できるだけ転職雑務を軽減する事も、転職を成功させる秘訣の一つです。

 

失敗パターン3
「転職サイト利用の遅れ」

転職サイトは、転職を成功させるための必須アイテムとも言えますが、登録したら、その瞬間に転職成功を約束してくれるわけではありません。

求人が少なくなる時期もありますし、登録者(利用者)が増加するタイミングもあります。

登録後すぐに好条件求人に出会える可能性もありますが、これは偶然の要素もあるので、ある程度、転職希望時期よりも前もって登録しておく必要があります。

「最初は、自分一人で動いていたけど、転職時期が差し迫ってきて焦って登録した。」

というよりも、

「最初から、転職サイトの担当者と密な関係を築き、希望条件をしっかりと理解してもらった上で、本当にマッチする転職先が出てくるのを待ち構える」というスタンスが重要になってきます。

一応の目安としては、転職希望時期から半年を切ったタイミングで、遅くても3ヶ月前には登録しておきたいところです。

 

失敗パターン4
「担当者の問題」

こればかりは、自分でコントロールするのが難しい問題です。

転職エージェントも、人間ですので、サポート力には個人差があります。また、性格の合う合わないもありますし、問い合わせに対するレスポンスの遅い人もいます。

基本的には大手の転職サイトを利用する場合は、教育が行き届いているので、担当者の問題は起こりにくいとされていますが、絶対ではありません。

そこで、頼りにならない転職エージェントだなと思った場合には、担当者を変えてもらうようにお願いする必要があります。

ここでも、前もって動いていた人は、担当者の変更をする時間的にゆとりがありますが、急ぎの転職の場合は担当者を変更する時間的余裕がありません。

そうなると、「性格が合わない」「頼りにならない」担当者がついても、担当者を変更する事ができないという事態にもなりかねません。

ここで、おすすめとして紹介している理学療法士の転職サイトは、大手の転職サイトなので、もし担当者に問題があると感じた場合は、本社へ連絡し、担当者変更の意志を伝えると、しっかりと対応してくれます。

 

転職を失敗しないためには、

  1. 在職中から開始する事
  2. 転職サイトを有効利用して自分自身が疲弊しない事
  3. 登録を遅らせない事
  4. 担当者問題が起こらないように大手を選ぶ事

以上の4つのポイントを抑えておくと安心です。

 

7.理学療法士転職サイトを利用するメリット

求人情報収集など、転職雑務の負担を大幅に軽減

担当者に、転職の希望条件を伝える事で、条件に合う求人をピックアップして紹介してくれます。

また、自分で検索する機能もついているので、希望の条件を入力する事により、膨大な病院・クリニック・介護施設の求人情報から、条件にマッチした求人に絞り込む事ができます。

もし現時点でマッチする求人がない場合でも、担当者がマッチする求人が出た時点でお知らせしてくれます。

いざ応募となった場合は、面談日の調整なども、担当者の方で動いてくれるので、一人で動くの比較すると相当な負担軽減に繋がります。

転職サイトを利用する事により、転職雑務の負担を大幅に軽減できるのが、大きなメリットです。

 

給与や雇用条件の代理交渉にも対応してくれる。

「良い条件なんだけど、もう少し給料アップしてくれないかな。」と思う事ありますよね。

でも、面接では給料面の交渉などを行うのは難しいのが現実です。

そもそも、多くの労働者(転職者)は、交渉などせずに、募集する側が提示した条件を飲むだけです。しかし、転職サイトでは代理人という形で、担当者が動いてくれるので、多少の条件面の調整などを実施してくれたりします。

必ず、交渉で好条件を勝ち取れるというものでありませんが、そもそも自分で交渉するのが難しい事を考えれば、どれだけ有難い事かが分かります。

転職初年度は、一時的な年収ダウンが起こりやすいと言われています。これまでのデータでも、転職者の約半数は、転職初年度に年収ダウンとなっています。

応募先の企業や病院が提示している条件を丸呑みしないといけない場合は、この年収ダウンは免れません。

できる事なら、可能な限り好条件で雇用契約を結ぶべきなので、後から後悔しないためにも転職サイトを有効活用する事をおすすめします。

 

8.新人理学療法士のおすすめの転職サイト

理学療法士の転職サイトは、他の医療職と比較して、まだまだ沢山あるわけではありませんが、それでも徐々に増えはじめて、10社ほどが存在しています。

しかし、本当に良い転職サポートを実施してくれたり、求人情報を豊富に扱っている転職サイトとなると、ほんの一握りです。

実績が不十分だったり、サポート体制が整っていない転職サイトを選ぶと、良い転職サポートを受ける事ができない可能性があります。

ここでは、新人理学療法士が転職サイト選びで失敗しないためにも、自信を持っておすすめできる理学療法士の転職サイトを4つに厳選して紹介します。

新人理学療法士におすすめの転職サイト4選

PTOT人材バンク

  1. 若手リハビリセラピストに人気急上昇中の転職サイト
  2. 全国のPTOTST公開&非公開求人を扱う

大手マイナビに対抗する形で、最近人気が高まりつつあるのが、PTOT人材バンク。掲載求人数も多く、ハローワークに掲載される公開求人も一気に情報収集できるので便利

メドフィットリハ求人

  1. 全国対応のリハビリ転職サイト
  2. 紹介スピードの速さに定評あり
  3. 関東エリア外に根強い人気

全国のリハビリセラピストの求人情報を満遍なく扱う転職サイト。マイナビ対応エリア外のセラピストの場合は、おすすめナンバーワン。マイナビにも引けを取らない転職サポートの質の高さが魅力。

マイナビコメディカル

  1. 関東、東海、関西限定
  2. 一般公開されていない非公開求人を多く扱う
  3. マイナビならではの丁寧なサポートが人気

転職会社大手のマイナビが運営するリハビリの転職サイト。地域限定だが、対応エリアの非公開求人(人気が集まる良質求人)数はリハ転職業界でも人気が高い。

  1. 介護業界大手の長谷川が運営する介護特化型の転職サイト
  2. 対象エリアは全国で、正社員にも派遣にも対応している
  3. 介護分野への転職希望のリハビリセラピストにもおすすめ

介護系有資格と、リハビリセラピスト(PT,OT,ST)に対応している。全国の介護職求人を扱っていて介護分野特化型の転職サイトとなっている。派遣や、紹介予定派遣にも対応しているので、介護分野の派遣の仕事に興味がある人におすすめ。

他の介護系転職サイトには掲載されていない求人も掲載されている事があるので、副サイトとしての利用にも優れている。

 

これらは、理学療法士職サイトでもランキング上位に入る優良転職サイトです。

ランキングもみてみたい理学療法士は、転職サイトかたろぐのランキングをご覧ください。

転職サイトかたろぐによる「理学療法士転職サイトの総合ランキング」はこちらから!

 

9.目的別の理学療法士転職サイトの選び方【おすすめ診断・転職サイト比較】

転職サイトかたろぐで紹介している理学療法士専用のコーナーでは、利用目的別でおすすめを紹介しているページがあります。

ここでは、以下の目的を取り上げて看護師転職サイトの選び方を紹介しています。

  • 質の良い理学療法士の求人にこだわりたい。
  • 病院・クリニックなどの医療機関への求人情報が欲しい。
  • デイケアや老人ホーム他、介護福祉施設の求人情報が欲しい。

上記以外の目的別での転職サイト選びもチェックしたい場合は、転職サイトかたろぐの方も合わせてご覧下さい。

 

質の良い理学療法士の求人にこだわりたい。

質の良い求人にこだわるのであれば、マイナビコメディカルがもっともおすすめです。

転職・人材紹介会社として、もっとも大手であり、実績が豊富な会社です。掲載される求人も一定の質が担保されているので、質の良い求人にこだわりたいという人には最適な転職サイトです。

しかし、地域限定となっており以下の地域のみが対象エリアとなっています。

 

もし、マイナビコメディカルが該当しないのであれば、次の選択肢は「メドフィット」となります。

 

病院・クリニックなどの医療機関への求人情報が欲しい。

理学療法士の転職サイトの場合、病院やクリニックなどの医療機関に特化して求人情報を扱う転職サイトはありませんが、より多いという意味では、「PTOT人材バンク」「マイナビコメディカル」「メドフィット」という順番になります。

どちらを選ぶ場合でも、担当者に病院・クリニックなどの医療機関の求人情報を希望している事を伝えると、希望にマッチした求人情報を紹介してくれるはずです。

 

デイケアや老人ホーム他、介護福祉施設の求人情報が欲しい。

リハビリ転職サイトで特に、介護業界に特化している転職サイトは、「スマイルサポート介護」です。

総合タイプの転職サイトでは、「メドフィット」となります。

 

10.理学療法士の仕事を続けるために病院を辞めた新人PTが手にした未来

一時は理学療法士を辞めたいと言っていた新人PTが、転職によって何を手に入れる事ができたのか?

一人の立派な理学療法士になれるように努力を重ね、自信もちょっとづつですが付いてきました。

もちろん、まだまだですが、今は心にゆとりができているせいか、ちょっとの事では落ち込まなくなりました。

「まずは挑戦してみて、工夫してみて、それでダメだったとしても、まずは一生懸命やる事が大事!」

「きっと、結果は後からついてくるはず!もし上手くいかない場合でも一緒にフォローし合ったり、刺激し合ったりする仲間がいるから大丈夫。」

という風に思えるようになりました。

今では、理学療法士というお仕事が天職と思えるまでになりました。

もう理学療法士を辞めて、他の職業に転職したいと考える事はなくなりました。

ここまで心に変化が出たのは、自分自身を変えた事よりも、環境を変えた事が大きかったと思っています。あのまま、あの環境に身を置いていたら、いずれ心が崩壊して、もう理学療法士を辞めていたかもしれません。

 

以前の僕は、頑張れば頑張るほど、自分を追い込んだり、苦しめている感じで、周りにも弱いところをなかなか打ち明けられず苦しんでいました。

しかし、今の職場ではその自分の性格が悪い方向に出る事がなくなりました。

なので、自分の性格に合っている職場に移動できた事が一番大きかったと思っています。

僕の転職をサポートしてくれた職業カウンセラーの先生と、担当してくれた転職エージェントの方には感謝の気持ちでいっぱいです。

 

自分の性格を理解してくれて、より馴染めやすそうな小規模病院で働く事を提案してくれました。

また、わざわざ苦手意識の強いところに飛び込むよりも、自分が好きな分野・興味のある分野が良い。

苦手なところを避ける事は、決して逃げる事ではない。今、見切り発車で理学療法士を辞める事が逃げる事だよ。

というアドバイスが胸に響いています。

 

このアドバイスをきっかけに転職を果たした今の職場では、仲間の関係が非常に密接で、お互いがライバルというよりは助け合って患者さんのリハビリにあたるという感じです。

 

僕と同じように、今の職場が合わずに、自分自身を苦しめてしまっている人は、一度、他の職場をみてみるのもアリだと思います。

 

まずは、一歩踏み出してみて下さい。

理学療法士は、学生時代の長期実習や臨床実習の辛い経験から、「臨床」も苦しいもの、耐えるものと思ってしまっているふしがあると思います。

でも、仕事は自分自身が楽しんでいなければ、良い物・良いサービスを提供する事はできません。

きっとリハビリもそうだと思っています。

 

転職により、職場を変える事ができた僕は、今では理学療法に対する考え方も大きく変わりました。

良いリハビリを提供するためにも、自分がリハビリの仕事を楽しまないといけないと確信しています。

もし、今の現状で辛いと感じ、理学療法士の仕事が辛いと感じているなら、職場や人間関係などの外部要因かもくるものかもしれません。

本当に合わないなら、辛い実習を乗り越えられるはずがないのに、実習にも合格し、理学療法士の国家資格も取得しています。

すぐに、「理学療法士合っていないから辞める。」というように答えを決めつけずに、まずは他の職場もみてみる事をおすすめします。

まずは、一歩踏み出してみて下さい。

 

 

 

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