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最終更新日:2024年 05月 04日 (最新ランキング情報)

整形外科クリニックでの理学療法士の働き方・仕事内容とは

投稿日:

【質問】理学療法士の病院での業務・仕事内容と、整形外科クリニックの業務・仕事内容の違いについて教えて下さい。

現在、回復期リハビリテーション病院に勤務しています。

運動器リハや徒手療法、痛みの治療(リハビリテーション)に興味があり、整形外科クリニックへの転職を考えています。

イメージでは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰痛症や、変形性ひざ関節症などを中心とした痛み症状に困っている患者さんのリハビリに集中できるのではないかと考えています。

病院によって違いはあるとは思いますが、一般的な整形外科クリニックと病院(総合病院や回復期病院など)での理学療法士の働き方・仕事内容には、どういった違いがあるのでしょうか?

病院のリハビリテーション科で勤務する場合の仕事内容との違いについて教えて下さい。

(30代 女性 理学療法士 ※未婚)

 

柏原マイ
現在、病院に勤務している理学療法士の中には、整形外科クリニックへの転職を考えている人も沢山いると思います。 整形外科クリニックと病院での理学療法士の働き方の違いを説明していきます。

 

30代 女性 理学療法士からの質問・疑問

今回、頂いた質問は、整形外科クリニックへの転職についての疑問や、クリニックで働く場合のメリットや給料などについての疑問であると推測できます。「30代 女性 理学療法士」から頂いたご質問はこんなところでしょうか。

  • 整形外科クリニックと病院の年収・給料面の違い
  • 整形外科クリニックと病院の働き方(休日・時間)の違い
  • 整形外科クリニックと病院の業務内容の違い

主に、整形外科クリニックと病院での違いについて解説させて頂きます。

 

1.整形外科クリニックと病院の年収・給料面の違い

理学療法士の平均年収は、施設規模での給料差はほとんどない

理学療法士の給料や年収は、施設規模による大きな違いはありません。

厚生労働省による賃金構造基本統計調査では、理学療法士の月額給与は28万円、年間賞与は70万円で、そこから算出される平均年収は406万円です。

これを施設規模の違いで見てみると、以下の通りです。

10〜99人 423万円
100〜999人 401万円
1,000人以上 414万円

多くの整形外科クリニックが30名前後のスタッフで構成されているので、10〜99人の施設規模に該当します。

全国的にみても、「整形外科クリニックに転勤する」=「年収が下がる」という事はなさそうです。

ちなみに、年収アップを目的に転職を検討している人は、施設規模で職場を選ぶのではなく、実際に求人内容を確認して希望年収を出してくれるか否かを個別でチェックする必要があります。

 

2.整形外科クリニックと病院の「休日についての3つの違い」

休日はクリニックの定休日。シフト制ではなくなる。

病院の場合は、勤務シフトが組まれて、2〜4日の連続勤務に1回の休日で、合計で週に2回以上の休みが組まれるようになっているケースが多いですが、整形外科クリニックの場合だと、クリニックが定める休日だけが休みとなっている事が多いです。

典型的なパターンとしては、水曜日か木曜日と、土曜日に半日(午後)の休みがあり、日曜日だけが丸1日の休みという1週間の流れです。

  • 半日休み1回+日曜=週休1.5日
  • 半日休み2回+日曜=週休2日

のいずれかが多く、完全に1日休みなのは、日曜日だけと考えておいた方がいいかもしれません。

祝祭日は休みをとっている場合もありますが、これはクリニック其々で変わってきます。

連休が重なる月は、半日診療の日を1日診療に変更するなどして調整する場合もあります。

 

完全週休二日制ではない可能性が高い。

週休二日制とは、1ヶ月のうち、週休2日の週が1回以上ある事を意味します。

多くの人がイメージする週休二日制は「完全週休二日制」の事をさしています。

完全週休二日制をとっていれば、週2回の休みに加えて、それ以外で1日の休みがあったり、有給休暇をとるなどして、月10日ほどの休みがあるはずです。

週休二日制では、週2日の休みが1週のみで、それ以外は週1日の休みとなり、月5回程度の休みとなっている整形外科クリニックが多いです。

 

急な休みは取りにくく、有給消化率も悪い傾向

予約制をしいていれば、急な休みは取りにくくなります。

予約が入りはじめる前に、前もって予約枠を消しておかないと、後から調整するのが非常に難しくなります。整形外科クリニックのリハビリテーションは「担当制」をとっている場合が多いのですが、担当制となると有給がとり辛くなります。

「病院でも休みの取り辛さは同じだよ。」という意見が出るかもしれませんが、通院の特徴を考慮すると、整形外科クリニックの方が休みを取りにくい傾向があると言えます。

申し送り制度を設けて、休日をとりやすくしている整形外科クリニックもあるようですが、患者さんが、担当セラピストではない理学療法士から治療を受けるのを嫌がる場合もあります。

入院患者さんのように、毎日リハビリを行なうわけではなく週に1回や2回しかリハビリできない事が多いので、セラピストとしても頻繁に有給休暇を取り辛かったり、毎月同じ曜日に有給申請をするなどは、職場の空気感として何となくやりにくさを感じるかもしれません。

整形外科クリニックでは病院よりも有給休暇を取りにくい可能性が高いと考えおいた方が良さそうです。

 

3.業務内容についての3つの違い

患者層が大きく変わる。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの有痛性疾患が多いのも特徴ですが、それらの疾患を有する患者は病院にもいます。多くの施設で共通する「違い」というのは、入院が必要な患者さんか、通院で問題ない患者さんかという点です。

整形外科クリニックは基本的には「通院」してリハビリに通える状態の患者さんたちです。病院の場合は、入院患者さんとなります。

 

通院できないから入院している事を考慮すると、整形外科クリニックでは、自立度の高い人たちを相手にします。

もし、病院でこれまで担当してきた患者さんたちが、リハビリ室に自分で通う事ができない人たちであった場合は、かなり健常者に近い状態の人たちを対象にしている感覚を持つかもしれません。

地域の整形外科クリニックの場合、慢性的な頚部痛、肩こりや腰痛などの病気ではない(と思われる)ような層の患者さんが多いのが、病院でのリハビリ対象者との違いです。

 

また、整形外科クリニックは、院長の診療方針によって大きく治療内容が変わる場合もあります。

例えば、脊椎専門の整形外科医と膝関節専門の整形外科医の場合では、診察に訪れる患者さんも自ずと違ってきます。

同じ診療科をおく一般病院の場合は、患者層に大きな違いがなくても、整形外科クリニックの場合は、MRI・CTの有無、院長の専門分野などによって、患者層が大きく変わります。

もし、特定の疾患や症状、患者層を専門的にみていきたいという場合は、「整形外科クリニック」というだけで転職するのは注意が必要で、クリニックのスタイルや、院長やそこに勤務する医師の専門分野をリサーチする必要があります。

 

他職種とのコミュニケーションは大幅減少

病院では、コメディカルや他科スタッフとのコミュニケーションが欠かせません。

主治医や、担当看護師はもちろん、患者さんの病棟の様子を知っている看護師や介護士を探して、質問したり、相談したりなどがあると思います。

整形外科クリニックでは、コメディカルや他科スタッフとの連携・コミュニケーションは極端に少なくなります。

スタッフの人数は減るので、看護師や事務職の方々と関わりはありますが、一人の患者さんを中心にチーム医療でサポート・診療にあたるという感覚はほとんど無くなります。

 

院長(主治医)との連携・意思疎通はより密に

コメディカルでの連携が少なくなる一方で、院長(主治医)とのコミュニケーションは密になります。

大きな規模になるほど、院長との関わりがかなり少ない病院になりますし、スタッフが多いと、医師もコメディカル全員を把握できていない事もありますが、整形外科クリニックの場合だと、院長を中心に一つの団体(家族)のような形態になり、院長(主治医)との連携・意思疎通はより密になります。

診察の見立てを話しあったり、ちょっと疑問に思った事をすぐに院長に確認したり、などなど、病院で働いているよりも、院長(主治医)との連携や意思疎通は蜜になる傾向があります。

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