労働人口が増えたのは、段階ジュニア世代が新卒入社として採用される1990年代前半までです。
それ以降は、労働人口は年々減り続けています。この減少傾向は、少なくとも2035年までは続くと考えられています。
労働人口が減少するのはメリット?デメリット?
労働人口が減少していき、労働人口不足となると、企業の人材獲得競争は、より激化していきます。
良い人材を集めるために好条件を出していたものが、
人手を補充するだけの場合でも好条件を呈示するようになります。
良い人事を集めるためには、より好条件・高待遇の求人を出す必要が出てきます。
これが、転職業界の「売り手市場」と呼ばれるものです。
リーマンショック直後は、一旦落ち込んだ有効求人倍率ですが、2013年頃には回復し、その後は上昇を続けています。
ただし、あぐらをかいていても、良い求人が転がり込んでくるほど売り手市場というわけではありません。
無策のまま、何もせずに勝ち上がれるほど甘い世界ではないのです。
そして、労働人口減少への企業側の対策として、ITを駆使しシステムを構築したり、ロボットを導入するなどにより、機械ができる仕事については、以前よりも厳しい状況となっている職業が存在するのも事実です。
職業によって有効求人数は大きく異なります。
より売り手市場傾向が強いのは、
- IT関連の職種
- 建設エンジニア
- ソフトウェア開発エンジニア
- SE
- 不動産関連の職種
- 医療・介護・保育関連の専門職
と言われており、
転職市場は売り手市場が続いているものの、全ての人・全ての業種にとって良い状況と言えるわけではないのです。
専門職の場合の判断方法としては、
その職種・資格に特化した転職サイトが存在するかが参考の一つです。
特化型の転職サイトがある=売り手市場の可能性がある
特化型の転職サイトが8〜10以上=ほぼ間違いなく売り手市場
売り手市場の代表例①
『医療・介護系専門職』
日本の人口の「超高齢社会」の影響により、医療職は過度な労働人口不足です。特に転職サイトの数が多いのは以下の医療専門職です。
- 看護師
- 介護職
- 医師
- 薬剤師
7%以上14%未満の社会を「高齢化社会」
14%を超えた社会を「高齢社会」
21%を超えた社会を「超高齢社会」
と呼びます。
売り手市場の代表例②
『ITエンジニア&WEB業界』
- フリーランスのエンジニア向け
- WEBクリエイター
- IT、プログラマー
その他にも転職サイトが比較的豊富な業界・職種
- 保育士
- タクシードライバー
売り手市場は基本的にはメリット!
働く側にとって、転職業界の売り手市場は基本的にはメリットばかりです。
ただし、全ての職業が売り手市場ではなく、なかには、年々厳しくなる職業・職種もあります。
自分の仕事は売り手市場なのか?という事は、転職サイトの数である程度確認する事ができるのでチェックしておきましょう。
ちなみに、売り手市場の職業は転職サイトの数が多く、ブラックもしくは黒色に近いグレーの転職サイトが出て来やすい職業でもあります。
転職活動を円滑に進めるためにも、信頼できる転職サイトと、そうでない転職サイトを選び間違わないように注意してください。