求人を探す手法はいくつかありますが、もっとも効率よく求人情報を集める事ができるとされているのが、転職サイトを利用した方法です。
転職サイトの数も急激に増えて、これまでが、「転職サイトを使うか・使わないか?」という選択肢だったものが、「どれを使うべきか?」に変わりつつあります。
では、なぜ、この転職サイトを使う事が、転職活動のスタンダードになったのでしょうか。
情報には鮮度がある。
- 数ヶ月前の週刊誌
- 数週間前の新聞
- 昨日録画したテレビ番組にたまたま写っていたニュース速報
当たり前ですが、これらの情報は、その時は最新だった情報です。
それから、すこしの時間が経過すると、これらはすでに古い情報になっています。
「情報」は、食べ物ではありませんが、そこには「鮮度」が存在しています。
情報化社会に突入し、さらには高度情報社会へ
情報化社会、あるいは情報社会とは、情報が諸資源と同等の価値を有し、それらを中心として機能する社会のことを言います。
情報化社会という語を用いる専門家の間でも、基準が明確なっているわけではありませんが、情報を扱う諸活動が顕著な社会については情報社会と呼び、
そのような社会への移行の速度が顕著であるような社会を指して情報化社会
というように解釈されています。
高度とつくのは、他の業界・社会と比較しても、よりその傾向が強い場合を示す言葉として用いられます。
まさに、転職支援業界・人材紹介業界は、高度情報社会の代表です。
これまでは、紙媒体で求人募集をかけたり、実店舗にポスターやフライヤーなどを置いて求人募集する企業・施設・店舗がほとんどでした。
紙媒体としては、主に求人雑誌や新聞求人広告欄が主流でした。
まだ、転職サイトを利用していない人のなかには、これまで主流だった紙媒体の方が、「慣れているから利用しやすい」と感じている人もいるかもしれませんが、その情報の鮮度は確かでしょうか。
転職業界が、高度情報社会になったのは、常に鮮度を保つための手段だったのです。
紙媒体で情報を発信してしまうと、一度発信した情報を修正する労力はとんでもないものになります。
それとは逆に、まだ鮮度が保たれている情報なのに、「発行日から数日経過しているから、もう募集は終わっているかも」というように、利用者に迷いを生ませてしまいます。
- 今も継続的に、求人募集を行なっている。
- 以前の応募条件よりも好条件に変更した。
- 募集人数が、あと一人になっている。
このような「タイムリーな情報」を提供する力が、紙媒体にはありませんでした。
利用者にとっての「転職サイト」と「求人雑誌などの紙媒体」の大きな違いというのは、情報の鮮度と言えます。
「せっかく、履歴書を書いて送ったのに既に募集は終了していた。」
こういった問題が起こりやすい転職業界で、転職サイトが主流になるのは必然だったと言えるわけです。
「転職サイトを使うか・使わないか?」という問いはあまり意味がなく、現在の転職活動は、情報の鮮度を保ちやすい転職サイト一択と言っても過言ではありません。
狙っている求人をライバルにさらわれないためにも、転職サイトを積極的に利用する事の重要性が年々高まっています。