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最終更新日:2024年 12月 12日 (最新ランキング情報)

理学療法士として無事就職→仕事内容がイメージと違いすぎ→「すぐにでも今の病院を退職したい」

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【質問】希望の病院に就職できたけど、イメージと違いすぎます。今は転職も視野に入れています。アドバイスをお願いします。

現在、総合病院に4月入職してから、約1ヶ月の1年目の新人理学療法士です。

理学療法士としての目標があって、その目標に近くために、吟味して吟味して選んだ病院が今の職場です。

しかし、就職説明会や職場見学などから聞いていた事やイメージしていた事と違いすぎて、正直すぐにでも辞めたいです。

成長できそうな気がせず、正直、この病院を選んだ事を後悔しています。

そこでですが、今すぐ転職するべきか否かについて教えて下さい。

(20代 男性 理学療法士 ※未婚)

柏原マイ
理学療法士のキャリアを考えた場合、どんな理由であろうと1年目の転職は基本的におすすめできません。

今回のご相談については、「転職」そのものというよりも、入職後すぐに辞めたくなっている理学療法士や作業療法士の新人セラピストに向けてアドバイスさせてもらいます。

 

20代 男性 理学療法士からの「今すぐ転職する事」についての質問

自分がイメージしていた仕事内容と違う事で悩む「20代 男性 理学療法士」の方からご質問を頂きました。

  1. 就職説明会や見学などの際に聞いていた話と違うから辞めてもいいか?
  2. 自分のやりたい仕事内容とはかけ離れているので辞めても良いか?

現段階では、必ずしも転職する事を決めていないようですが、そうでしたら結論から言うと「辞めない」という選択肢をおすすめします。

聞いていた事と違ったとしても、自分が好きではない仕事だとしても、まずは、その場から逃げ出さずに一生懸命取り組んでみて下さい。

そこから道が開ける場合もありますし、この取り組みは次の転職先でも生きてきます。

もし、逃げるように転職してしまうと、次の職場で理不尽な事があったり、都合が悪くなると逃げ出したくなります。

「合わないと思うなら辞めた方が良い」という意見もあるかと思いますが、それは、まず一生懸命取り組んでみてからの話です。この点について少しだけアドバイスさせていただきます。

 

転職する前にやっておくべき事

目の前の事を疎かにしない

無事に就職できて、希望の病院に入れた場合でも、いざ理学療法士・作業療法士として働いてみると、

「最初にイメージしていたリハビリの仕事とはかけ離れていた。」

「自分が担当したい分野の患者さんを担当させてもらえない。」

など、自分が想像していたのとは違う現実を目の当たりして、すぐに退職(転職)にすすんでしまうという人が少なからずいます。

しかし、このような「逃げるような形」で転職してしまう人のほとんどは、転職失敗と言わざるえない経過を辿ります。

 

全ての業務はどんな内容であろうと、理学療法士や作業療法士の仕事の一部であり、自分が好きか嫌いかに関係なく、専門職として目の前の仕事に全力で取り組むべきです。

ひとつずつ着実に成長できる人は「目の前の事を疎かにしない人」です。

これは、いずれ転職する事が決まっている人の場合でも言える事で、「どうせ辞めるから、、、」とはならずに目の前の仕事を一生懸命行うことが、キャリアアップの基盤となります。

 

逃げの転職はやめましょう

最初に就職した(今の)職場で、どんなことでもまずは目の前の事に全力で頑張る事が大切です。

話が違ったと感じていても、目の前の現状から逃げ出さないで下さい。

同じ養成校の同期セラピストを見ていると、「理想的な職場に就職できて羨ましい。それに比べて自分の職場は、、、。」と思っている人もいるかもしれません。

こんな時に、「自分は負けている。」「出遅れた。」などと感じてしまいがちですが、今の現状から逃げるように次の職場を探したとしても「負け癖」や「逃げ癖」がつくだけで、良い転職になる可能性は限りなくゼロに近いです。

大卒新入者の約1割(数にすると、約5万人)が、自分の理想と違っていたという事で、入社1年目で退職するというデータがあります。

このような逃げの転職は、今後も逃げ続ける人生のスタートとなりやすいので、まずは一度踏みとどまって下さい。理想的な転職先を追い求めるのは、一度現状と向き合って一生懸命取り組んでみたその先です。

 

転職成功者と失敗者の違いとは?

目標や希望条件にマッチしていない場合

転職の目標を何にするかによって、転職が成功した・失敗したの判断は大きく分かれます。

一般的には、給料が高いとか、休日が多い、残業が少ない、休みがとりやすいなどといった分かりやすい雇用条件面に関するものもありますが、理学療法士や作業療法士の場合だと、自身が考えているセラピスト像とマッチする診療スタイル・施設スタイルかという部分も入ってきます。

医療分野で専門分野に特化した形で技術を磨きたい人もいれば、介護分野や在宅医療などに目を向けているセラピストもいます。中枢疾患、整形外科疾患、内部疾患といった専門性もあります。

自分がやりたい事に挑戦したいという理由から転職する場合、一見ポジティブな理由に見えますが、周囲の人には逃げているようにしか見えないというのが現実です。

仮に希望にマッチしそうな条件の病院に転職できたとしても、入職前から「自分がやりたい領域を任せてもらえる」という事を確約される事はないので、与えられた役割をしっかりこなす事が最優先課題となります。

つまり、転職できたとしても、やるべき事は一緒という事です。

 

辞めるタイミングはいつ?

繰り返しになりますが、たとえ仕事がきつくても、割りに合わなくても、その場から簡単に逃げ出さずに、まずは一生懸命取り組んでみましょう。

もし雇用条件面に問題があったとしても、その問題が社会問題化されない限りは、当事者ではない周囲の人からは、「ただ不満を言っているだけ。」という事と「本当に会社側に問題があった。」という事の判断はつきません。

もし、会社側の問題点を丁寧に説明したとしても、聞いている人にとっては、「ただ愚痴を言っているだけ」となります。まず転職市場で高評価を受ける事はありません。

だから、目の前の業務の中に自分自身の課題を見つけ、1つの目標を立てて、その目標に向かって行動を起こしてください。この目標を達成できた時が転職を検討してみるタイミングです。

 

現状の課題を見つけ、目標をたて行動を起こす!

まずは、1年とか1年半という比較的短い期間で成し遂げられる範囲内の目標をたてます。

例えば、以下のような目標でも良いと思います。

  • 同期で月間単位取得数を一番にする。
  • 毎日、早めに出勤して1日1文献を読む。
  • 院内勉強会では、必ず質問をして自分の考えをみんなの前で話す。

どんな事でも良いので、一つの「結果」という形で残す事により、周囲から「最近、かなり頑張っているね!」と評価されるようになります。

一つの課題を見つけて目標と打開策をたてて行動に移せるようになれば、最初は不満に感じていた環境も状況が一変し、転職しなくても良くなる可能性もあります。

もし、転職する事になっても、何かしらの成功体験をもとに自信を持って次の職場に移動する事ができます。

 

愚痴ではなく、どのように取り組んだかを説明する。

もし、結果的に転職する事になった場合は、転職希望理由が元職場へ不満だったとしても、

その不満を愚痴として話すのではなく、

〇〇の部分を問題だと感じて、ここを改善できるように、自分なりに◯◯について取り組みました。

一つの成果を出す事ができたので、次のステップとして転職を考えています。

という説明をできれば、その転職は、もう逃げの転職ではなくなります。

もし、目の前の状況から逃げるだけの転職をすると、面接では元職場の愚痴や不平・不満しか出てきません。

 

どんなに辛くても、今目の前に置かれている環境自体が、自分が向き合う課題の一つだと考え、その改善に一生懸命取り組んでみて下さい。

そして、ここに一生懸命取り組めた人が、転職で成功していく人たちです。逃げの転職を繰り返してキャリアを傷つけないように気をつけて下さい。

 

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