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最終更新日:2024年 04月 25日 (最新ランキング情報)

理学療法士や作業療法士の給料・年収は、転職してもほぼ上がりません。

投稿日:

【質問】現在の給料に不満があります。給料・年収を上げるには、転職が最も簡単な方法ですか?転職すれば、給料が上がると言えますか?

現在、デイケアに勤務しています。正直、現在の年収に不満があります。少しくらいの昇給では正直納得できません。

給料が高いところを探して、転職するのが年収アップの近道というのを聞き、転職を真剣に考えるようになりました。

給料・年収を上げるには、転職が最も簡単な方法なのでしょうか?

転職すれば、給料が上がるのか教えて下さい。

(20代 男性 理学療法士 ※未婚)

 

柏原マイ
現在、デイケアに勤務していて、今の給料に不満があるという20代理学療法士の方からのご質問です。 質問者さんと同じように、給料に不満を持っているセラピストは多いのではないでしょうか。

ここでは、転職と年収アップの関係を知る事ができるデータをご紹介します。

 

20代 男性 理学療法士からの質問・疑問を2つに要約

  • 転職で年収アップはできる?できない?
  • 転職の年収対策

今回頂いたご質問によると、質問者さんは、必ずしも転職したいわけでないないが、「現在の年収を不満に感じていて、今より年収アップを期待できるなら転職したい。」と考えていると推察できます。

「20代 男性 理学療法士」から頂いたご質問を勝手に2点に要約させて頂き、転職と年収変動の関係について解説させて頂きます。

 

1.転職で年収アップは期待できる?期待できない?

「転職して給料をあげたい!」「今の職場は年収が低くいから、もっと高いところに移動しよう!」そのように考えて、転職サイトに登録する理学療法士・作業療法士がいますが、転職で年収を上げるのは、そう簡単な事ではありません。

いや、むしろ、

理学療法士や作業療法士の給料・年収は、転職しても上がらないと覚悟しておいた方が良いでしょう。

 

ここでは、まず理学療法士・作業療法士の給料事情を説明した上で、転職しても年収が上がらないという悲しいデータを紹介します。

 

理学療法士や作業療法士の給料は本当に低い?

医療職とは無縁の方々からは、「良い給料もらえて、将来も安泰だし羨ましい。」と思われる事もあるようですが、当事者である理学療法士・作業療法士の多くが、給料の低さに不満を感じていたり、すでに諦めていたり、なんとか年収を増やそうともがいていたりします。

 

「理学療法士・作業療法士は、きっと給料が良い」と、なんとなく思っている人たちは、

  • 国家資格である事
  • 人の健康を扱うリハビリの専門職である事
  • 病院という安定している組織で働いている事
  • 先生というイメージ

などなどのせいで、他の職業よりも良い給料を貰っているであろう、、、となっているようですが、実際にリハビリセラピストの年収は、全国の平均年収に満たない人が多いのが実情です。

理学療法士の全国平均年収は、389万円(平均年齢31歳)であり、同じ医療職の中でも低い方(医療職の年収ランキング)に入ります。そして、日本人の平均年収420万円を下回っています。

30代前半に絞って比較しても、397万円(男性451万円、女性307万円)となっており、女性の場合を除き日本人の平均年収以下という事が分かります。

(女性の場合は、働かない人、パート・アルバイトの人、正社員でも時短勤務を選択している人などが多く含まれるデータなので、安易に平均年収を上回っている事を喜べませんが、、、)

資格取得者の年齢が低い事も、平均年収を下げる理由にはなりえますが、そもそも「昇給自体がほぼない」という職種なので、平均年齢がもう少し上がったところで、劇的に年収が上がる事は期待できません。

究極のところ、「給料の高い・低いは、何と比較するか」によって変わるので、この額で満足の人もいれば、そうでない人もいます。ただ、日本人の平均年収以下というのは、揺るぎようのない事実です。

そして、最初で説明した通り、どうにか年収をアップさせたくて、「もっと良い給料を出してくれる病院や施設はないものか」と、転職サイトの利用を検討し始める方が大勢います。

 

理学療法士や作業療法士の年収は、転職しても上がりません。

前置きしておきますが、今よりもすごく条件の良い職場を見つける可能性はあります。これまでの経験を最大限に生かせて、尚且つ、これまでよりも高給・好条件で最高の転職を果たす人もいます。

では、ここで何が言いたいかと言うと、

こういった、「分かりやすい転職成功者」はごくごく一握りで、期待を胸に転職した多くの人が「年収ダウン」もしくは「現状維持がやっと」というのが現実で、

もし、年収をアップさせれたとしても、労働時間が増えたり、精神的な負担が大きくなったり、通勤に不便が出たり、などなど、完璧に満足できる転職というものは現実的ではありません。

逆に、年収はダウンするし、仕事量は増え、精神的な負担も増し、通勤もより不便になるなど、最悪な転職になる可能性もあります。

つまり、「転職すれば、今の状況が良い方向に劇的に変わる!」というような夢物語を描かない方が良いという事です。

では、ここからは、転職によって年収がアップする人、ダウンする人の統計データの一部を公開させて頂きます。

 

転職により、給料が上がった人・下がった人

※アイブリッジによるインターネット調査

転職して年収はアップしましたか?

上がった:26%
変化なし:19%
下がった:55%

下がった人が半数を超えています。上がったという人は、26%にすぎません。

このデータについて、「たった一つのデータにすぎない」とか、「一般職と専門職では違う」と、思われる方もいるかもしれませんが、同様の調査方法で看護師の転職による年収変化を調査したデータでもほぼ同じような統計データが出ています。

理学療法士・作業療法士についての正確なデータはありませんが、理学療法士の転職のみ「給料が上がった」という人が極端に増える事は想像できません。

多少の変動はあっても、基本的には「転職により年収は下がる。」という現実を理解して、本当に転職すべきかどうかを考え直してみてください。

 

転職すると年収が下がる2つの理由

転職初年度では、ボーナスを受け取る事ができません。

そして、転職してから最初の3ヶ月くらいは、試用期間という事で、まだ正職員という扱いでない職場もあります。

こういった職場では、現状維持の転職を果たしても、初年度の年収は下がります。微増だった場合でも、初年度での年収は転職前とほぼ変化なしという状況になります。

なので、転職を真剣に考えている人は、一時的な年収低下を受け入れる必要があるのです。

 

2.転職直後の年収低下ダメージを軽減させる方法

転職での年収アップは決して簡単な事ではありませんが、「絶対無理」というわけではありません。

いくつかの点に気をつければ、転職直後の年収低下ダメージを軽減できますし、場合によって転職で年収アップできる可能性もあります。

極端な年収アップはいずれにしても無理ですが、現在の年収がその地域の理学療法士・作業療法士の平均年収以下の給料しかもらっていない場合は転職で年収アップできる可能性があります。

最後に、年収低下ダメージを軽減させる方法を紹介します。

 

転職するなら年収が高い条件を選ぶ事

多くの理学療法士・作業療法士の給料は能力の高低で決定しません。

ほとんどのセラピストは、その施設が事前に設定している決まった額を一律で貰っています。

これを考慮すれば、(当たり前ですが、、、)設定する給料が低いところに転職しない事が重要となります。

 

例えば、個人病院の場合でも、新規立ち上げのクリニックより、運営が安定した段階に入っている病院の方が年収は高い傾向です。また、介護事業所や介護施設より、病院の方が若干ですが年収は高い傾向にあります。

勤務先の規模による変化はほとんどないとはされていますが、新規立ち上げの小さな介護事業所や、クリニックなどは、年収がやや低い傾向にあるので、年収アップを考えているなら、給料が低くなりやすいタイプの施設には転職しない方が無難です。

 

また、地域差があるので、年収にあげたいなら平均年収が低い地域にいるより、高い地域に移動した方が良いです。基本的に、関東・関西の都市部では、地方よりも年収が高い傾向にあります。

 

全国の理学療法士の平均年収(約400万円)や、地域の平均年収と比較してみて、明らかに年収が低いという人については、転職によって年収アップを期待する事ができます。

しかし、現時点で平均年収を貰えているという場合は、転職によって年収を上げるのは容易ではありません。

「転職によって年収をアップさせよう!」と考える前に、現在の給料状況が「本当に低年収であるのか?」を考えてみてください。

給料の低いや高いを自身の満足感で決めるのではなく、理学療法士の市場価値(いわゆる平均年収で判断可能)と照らし合わせて、それよりも低くなっている場合は、転職による年収アップを考えてみてはいかがでしょうか。

 

本業での昇給より、副収入の方が上げやすい

以下、他の記事でも触れている内容になりますが、

理学療法士の場合、副業は、本業以上に年収を上げる簡単な方法です。

「簡単」と言うと語弊があるかもしれませんが、理学療法士や作業療法士の昇給率の低さと比較すると「簡単」の意味が分かります。

 

理学療法士や作業療法士は、初任給には恵まれていますが、2年目以降の昇給はほぼ期待できません。

基本給 5,000円を上げるのも簡単な事ではなく、「その額を毎年」となるとほぼ無理です。そんな病院はありません。

 

月給5,000円の昇給で、年収は単純計算で60,000円〜75,000円(賞与分)アップとなりますが、

個人でもすぐに開始できるブログやインターネットによって副収入を得る方法であれば、3〜5万円/月を目指すのは可能です。それ以上となると、かなり大変ですが、、、。

仮に月5万円の副収入があれば、年収60万円アップです。月3万円の場合でも36万円アップとなります。

 

1年間必死にネット運営に取り組み、上手くいけば年収36〜60万円です。本業の年収7万5000円アップより遥かに大きい額ですよね。

その他にも講演会や、セミナー活動、理学療法士としてのバイトなど、本業で昇給を狙うよりも効率が良い場合が多いです。

 

ここでは副業に関する紹介はここまでにとどめますが、ここで言いたい事は、副業で稼ぐためにはそれなりの時間的余裕が必要になります。

  • インターネットの場合は1日3時間くらいの副業時間を作れるか
  • バイトであれば、週1日(月4日)の時間を作れるか

どちらも本業で疲弊している状態では厳しいのです。

副業に取組むを時間を上手く捻出するためには、

「残業なし、拘束時間が短い職場」といった副業しやすい環境へ、収入維持の条件で転職するというのがポイントです。

 

本業で昇給を狙いにくい職業である以上、副業しやすい環境に身をおくというのも、年収をアップさせる一つの方法!という事で紹介させて頂きました。

 

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