転職によりキャリアアップ・年収アップを考えている人も多いと思いますが、その夢・目標を達成できる可能性はどの程度なのでしょうか?
転職サイトを探していると「転職して年収アップ!」なんて軽々しく書かれている事が多くありますが、実はそれほど甘いものではありません。
もちろんですが、転職により、年収アップに成功した人もいれば、年収ダウンとなってしまった人います。
年収アップと年収ダウン、この二つの違いは何でしょうか?
外部要因と内部要因から見ていきましょう。
年収アップ?ダウン? まずは、外部要因を確認
- 転職サイト選びで差が出る。
- 転職時期で差が出る。
- 職業別の景気、売り手市場か否かで差が出る。
1.転職サイト選びで差が出る。
当サイトでは、「転職成功の鍵は最初の転職サイト選びが最も重要」という考えのもと、転職サイトを審査・評価しオススメをランキング形式で紹介しています。
というのも、転職サイトには、それぞれに運営の色があります。「一般職か専門職か」という一目でわかるものもあれば、
- 女性・主婦層に力を入れている。
- キャリアップ、高年収者のみを対象にしている。
- 経験者だけ or 未経験者に、力を入れている。
- 年収よりも、離職率の低いところを優良求人と定義している。
などなど、力を入れている部分に特色があり、もし、キャリアアップを考えている人が、主婦層に力を入れている転職サイトに登録しても、希望に合致した求人に出会える可能性は自ずと低くなります。
この問題が起こりやすいのは、「特化型運営」かつ、小規模の会社の場合に起こりやすいです。特化型を選ぶ場合は、より吟味して、自分の転職状況とマッチしているかを確認しておく必要があります。
もし、転職サイトとのミスマッチを心配している場合の対策としては、
①タイプの違うサイトに複数登録する。
②大手・大規模の会社を選ぶ。
こういった、方法がおすすめです。
2.転職時期で差が出る。
企業や、職業により、転職が活発になる時期は若干変わりますが、転職が盛んになる時期の方が好条件の優良求人が増えます。
もちろん、ライバルも増えるので勝ち抜く必要性がありますが、「良い求人=転職が盛んになる時期」なので、年収アップを意識している人は、転職のタイミングも重要になってきます。
各業界で共通しているのは、①2〜4月と、②9〜11月の二つの時期に転職が活発になります。
ボーナスや夏期休暇、有給休暇の消化などが関係していると言われ、正社員の転職であれば、だいたい共通しています。
もし、急ぎきの転職でなければ、この時期から「3ヶ月前を逆算」して最適な転職サイトに登録する事をおすすめします。
3.職業別の景気、売り手市場か否かで差が出る。
そもそも、売り手市場の業界でなければ、転職による年収アップは難しくなります。
企業側が好条件を提示するのは、「他の会社ではなく、うちにきて欲しい。」と思っているからです。
人手不足で、今すぐにでもてを借りたいという状況ほど、収入からみた労働条件・雇用条件は良くなりやすいです。
ただし、その業界の景気が悪ければ社員に多く給料を出す事は難しくなります。
この見極め方法としては、他のページでも説明していますが、転職サイトの数が多い業界は売り手市場である場合が多く、転職により年収アップを図れる可能性は高くなります。
つまり、転職サイトが存在しない業種については、売り手市場ではなく、人でに困っていない可能性が高い・景気が良くない可能性がある、という事が言え、単純な転職では年収アップは難しいかもしれません。
転職で年収アップの内部要因
ここまで解説してきたのは、自分自身の外にある問題「外部要因」でしたが、ここからは内部要因です。
転職を考えている「その人」の置かれている状況や、能力などが影響してくるものです。
例えば、以下の条件がなければ、転職による年収アップは高望みしない方が良いものです。
- 前職給与が業界平均に比べて極端に低かった
- 年収が低い地方から、都心部へ転職した
- 大手企業から、ベンチャー企業の経営幹部クラスに転職した
- ヘッドハンティング(競合他社からの引き抜き)
もっとも分かりやすいのが、「そもそも給与水準が適正ではない」「平均給与に達していなかった」という場合は、年収が上がりやすい状況です。
すでに多く(平均以上)もらっているのに、もっと年収を上げるために転職した、という場合は、年収が落ちる可能性は高くなります。
あとは、当たり前ですが、
- 時短勤務
- 完全週休二日制
- 夜勤なし(夜勤ありの職種の場合)
このような条件を指定すると年収を上げる事は難しくなります。
つまり、「働きやすい・楽」と「年収」は、反比例する関係にあるという事です。
年収アップを考えているなら、、、
まずは現状を見極めて、年収アップできる可能性を十分に検討する事が重要です。上記であげた外部要因は自分ではどうにもならない問題なので、この点も含めて、有利・不利のどちらに分類されるかで、転職を積極的に考えるのか・今の職場で頑張っていくのかを検討してください。