【質問】結婚を控えている転職志望の理学療法士です。結婚前に転職を済ませるべきか、結婚後がベストなタイミングか分からず悩んでいます。転職は早い方が良いのかどうか教えてください。
すぐに結婚というわけではないのですが、現在、お付き合いさせて頂いている方と1〜2年後を目安に結婚(結婚披露宴も同じタイミング)を考えています。今の職場から転職を考えているのですが、結婚前と結婚後では、どちらのタイミングの方が良いというのはありますか?
転職先で、入職後いきなり結婚式となると、職場スタッフが違和感に思う事も理解できますし、結婚式をあげた後にすぐに転職するのもどうか、、、と思われるのも分かります。
もし、転職前に結婚式をあげた方が良い場合は、少し結婚のタイミングを急いで、その1年後くらいに転職が良いのかなと漠然と考えています。
逆に、新しい職場が良いのなら、すぐに転職活動をはじめて、入職1年後くらいが良いのかと考えています。
結婚前に転職を済ませるべきか、結婚後がベストなタイミングか分からず悩んでいます。転職は早い方が良いのかどうか教えてください。
結婚や披露宴についてではなく、「転職は早い方が良い。(メリット)」とか、「転職する事によって起こるデメリット」などについて教えてもらえると嬉しいです。
(30代 男性 理学療法士 ※未婚)
結婚を考えた場合、転職は早い方が良いのか? 一旦、結婚(披露宴)を先にして、落ち着いてから転職した方が良いのか?
結婚を控える療法士のベストな転職時期について、一緒に考えていきましょう。
30代 男性 理学療法士からの質問・疑問
結婚を控えているために転職時期を決めきれずにいる「20代 男性 理学療法士」の方から頂いたご質問です。
- 転職のタイミングで変わるメリット・デメリット
- 転職を難しくさせる要因
質問内容からすると、「転職は早い方が良いのか・ゆっくりが良いのか」という事に悩んでいると思われます。
中には結婚によって、転職が難しくなるケースもあるので、転職を難しくさせる要因についてもアドバイスさせていただきます。
1.転職のタイミングで変わるメリットとデメリット
転職を早める事と遅らせる事によって起こるメリット・デメリットがあります。
転職を遅らせる事に焦点を当ててメリット・デメリットを説明していきます。
転職を遅らせるメリット
転職を遅らせるメリットとしては、その年の年収を高い状態で維持できるという点につきます。
転職した年は、基本的には年収ダウンとなります。
これは、転職初年度はボーナースがない事や、試用期間などによって、年俸制でない限り、支払われる給料を満額もらえない可能性が高いからです。
転職2年目には、ボーナスの支払いや、支給額の満額が支払われる事になるので、予定していた金額がもらえますが、転職初年度は想定していたよりも低いと感じる人の方が多いようです。
もし、転職を早めた事により、前職場からのボーナスをもらわずに転職したとなると、その年は確実に年収ダウンに繋がります。
もし、「もう少し遅らせればボーナスがもらえる。」というタイミングであれば転職時期を少しだけ遅らせるのも賢い方法です。
転職を遅らせるデメリット
転職を遅らせるデメリットとしては、遅れた分だけ昇給が遅れるという事です。
今の職場から離れる事が決まっているのなら、転職を下手に遅らせるとデメリットが大きくなります。
およそ15年ほどで理学療法士の年収ボリュームゾーンと呼ばれる500万円代に到達するとされていますが、もし今年、転職した場合には15年後と見積もる事ができますが、3年後に転職した場合は、トータルで18年後となります。
質問者さんは、30代ですので、単純計算で年収500万円に到達するのは50代前半頃であると予想されます。
もし、すぐに転職していれば、40代後半では、その額に達成できていると仮定した場合、転職が遅くなるとその分だけ損をする可能性があります。
「数年の誤差」と感じる人もいると思いますが、30代〜40代という年齢は、自宅・マンション購入に伴うローンを組んだり、ファミリカーを購入するなどして、借り入れや住宅ローンなどがあります。
一度、ローンを組んでしまうと、転職に伴う一時的な年収ダウンも大きな痛手となってしまいます。早いうちに、一時的な年収ダウンを受け入れて、早期に理学療法士の年収ボリュームゾーンの最大値を狙おうと考えた場合には、転職を遅らせる事はデメリットと言えます。
2.転職を難しくさせる要因とは?
男性の場合に当てはまる事ですが、「転職したい」という希望を阻害する要素として、妻からの転職阻止があります。
年収が下がらない事を条件に転職を許可する事が多いようですが、前述の通り、転職初年度は一時的に年収がダウンします。
転職初年度は、転職前の職場で残している仕事の処理と、転職後の業務に慣れるまで忙しくなる事が多く、どうしても家庭を二の次にしてしまいがちです。
こういった話を周囲から聞いている奥様方は、旦那の転職をネガティブに考えている場合が事が多いです。
実は、男性転職者の4人に1人が妻からの転職ブロックを経験しているというデータが存在します。
これは「嫁ブロック」と呼ばれたりするのですが、もともと、人材業界の中でのみ使用されるいわゆる業界用語です。
転職を希望する本人は、転職先の仕事内容や職場環境を気に入り、最終面接まで進んで採用の内容をもらっているのに、最後の最後で「入職を辞退します。」となってしまう事があり、この背景には、家族や妻からの転職を阻止する動きがある事がわかり、使われるようになった言葉です。
つまり、絶対に転職したい!と思っているなら結婚前に転職を済ませてるのも良い選択肢です。
結婚後に、奥様にも議決権が生まれてしまうと、自己判断だけで転職する事は難しくなります。
年収と労働条件が転職阻止の最大の理由
妻、もしくは配偶者が、転職を阻止する大きな理由としては、
- 年収(年収ダウン)
- 労働条件の悪化(休み、残業など)
この二つとなっているようです。
家計をやりくりする妻にとって、夫の年収が下がるのは大問題です。
もし、住宅ローンを組んだあとでは、妻にとっては夫の仕事のやりがいよりも、年収ダウンの危険性の方が重要です。
最近では、共働き世帯も増えています。
仕事の影響で家庭サービスの時間が減る分には、お互いの話し合いでなんとかなりますが、妻も働きたいのに、それが厳しくなる職場への 転職というのは、妻にとっては一切のメリットがありません。
転職するなら結婚前に済ませる方が無難?
こればかりは、ケースバイケースなので、一概に「転職するなら結婚前が良い!」とは言い切れませんが、結婚後の想定できない状況になる可能性も考慮すると、転職できるなら早いうちに転職をするのが良いのかもしれません。
転職初年度で年収が下がるリスクを恐れて転職を遅らせるよりも、転職2年目には収入が戻る事を期待して、早めに動き出す事も重要です。
逆に、目先の年収ダウンを恐るくらいなら転職をするべきではないのかもしれません。