最近の若者は、自分の好きな事・興味のある事を「仕事」にすべきと考える傾向にありますが、実際に若くして成功をおさめている人の多くが、自分の興味のある事を仕事にしている場合が多いのは事実です。
では、嫌いな仕事は避けるべきなのか?について少し考えていきましょう。
好きこそ物の上手なれ
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、誰でも好きな事をやっていると一生懸命になり、その事に没頭するし、それに関する勉強をし、さらには自分なりの工夫を加えるようになるので、自然に周囲より飛び抜けて上達していく事があります。
今の社会は、利便性・効率性を追求するあまり、「辛い事・面倒な事」=「嫌い」という考えを持ちやすくなっていて、面倒な事・手間のかかる事が全て悪い事かのようになりつつあります。
「辛い事・面倒な事」の反対は、「楽・利便性が良い・効率的」と考えるなら、辛い事・面倒な事はできるだけ避けた方が良いのかもしれません。
しかし、ここで、よく考えてみてほしいのは、仕事に対する考え方において、「嫌い」の反対が「好き」ではないという事です。
「好きな事だけを仕事にして、嫌いな事はやらない。」という事よりも、
「一生懸命になれるもの、没頭できるものを見つけ、それに取り組む」という事が、
『自分の好きな事・興味のある事を「仕事」にすべき』という事を証明してくれている若くして成功を納めた人たちの考えに近いのではないかと思っています。
「今の仕事が好きではない」と考え、転職を考えている人は、
辞める前に、まず、考えてみてほしいと思います。
今の仕事を「辛い事・面倒な事」と感じているから辞めたいのか、
「一生懸命になれるもの、没頭できるものを見つけ」それに取り組みたいから辞めたいのか、、、。
もし、前者であれば、「世の中、楽をして稼げる仕事にはそうそうありつけませんよ。」と私なりのアドバイスを送ります。
後者であれば、躊躇せず動き出して良いと思います。
もう一点、付け加えるとするなら、「もし、3年以上その仕事に従事しているのに、やりがいや仕事の魅力を見出せていない」という場合は、すでに転職を真剣に考えるタイミングかもしれません。